試行錯誤

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英語エッセイ課題のよくある誤解について

こんにちは!かずかずです。

 

いつもスマブラのことばかり書いている私ですが、実は以前まで大学で英語のエッセイやアカデミックライティングについて学生を対象に指導し・内容を添削をしている期間がありました。

その時にずっと気になっていた「英語エッセイ」の授業の意味について、ある誤解がとても多いように感じていました。

今まさに課題に取り組まれている学生さんたちに、あるいはともかく興味を持っていただけた方に参考になれば幸いです。

 

エッセイは「言いたいことをサポートを添えて言う」が一番大事

 

エッセイの課題をしてきた学生さん方に一番多く誤解されているもの、それは

「エッセイは英語の課題だから英文法や英単語、英作文の正確さが求められる」

というものです。これはまさに「木を見て森を見ず」という表現される現象です。

つまり英語で文章を書く課題であると勘違いしているように思えるのです。

エッセイにおいて一番重要なことは、「情報の整理」と「論理的な構成」の二つになります。要するに、言いたいことをきっちり端的に言い切るマナーになります。

エッセイや論文を通して言いたいことが明確か。その理由付けはきっちりできているか。ここがメインの評価軸になります。

なので、実は実際に文章を書く工程よりも、内容・構成を決める段階が一番大事になります。ここの時点で全体の80%が出来上がると言っても過言ではありません。

よくライティングの授業では、エッセイの内容(エッセイを通して言いたいこと:Thesis Statement、段落を通して言いたいこと:Topic Sentence)とその理由を考える工程として、授業でブレインストーミングを行ったり、その構造(Structure)をワークシートとして提出させたりしますが、ここに時間をかけることが多いのは、そのためです。

もちろん英単語の正確さや文章のキレイさなどは支える地盤としてとても重要です。イメージとしては、「字がキレイ」というところでしょうか。

しかしながら、そもそもの構造があまり良くなければ必死に部分的な修正を加えても全体的にはよくなりません。

めちゃめちゃキレイな字でも、内容が良くなければ評価はできません。

せっかく書いた文章も、構成や内容から修正の必要が出てくると、ほとんどを書きなおさなくてはいけません。その点で言うと、単語や文法ミス程度なら軽度なミスといえます。

 

もし今回の内容をエッセイ風に考えるとしたら

 

ちなみに今回の内容を英訳して、エッセイとして僕が見るとすると最低評価を点けると思います。あまりにも構造がめちゃくちゃです。

一番ライティングの課題でありがちな構造を目指すなら、

 

Thesis:英語エッセイ課題において英文法よりも構造の方が重要である

Topic 1:(理由1)英語のエッセイ授業自体の目的がエッセイの構造を学ぶことある(例や何なら文科省なりのものあげてサポートをする)

Topic 2:(理由2)英文法などの修正自体は、構造そのものを修正するよりも容易である(これまでみた生徒さんのケースを上げていく)

Topic 3:(理由3)論理的な情報整理力を学べ、汎用性がある(実用例などを紹介する)

 

というような構成になります。

 

ただ、そもそもThesis自体、重要であるかどうかはその授業を行う先生なり計画者、大学や国によるところなので、結局Thesis自体が「理由」でサポートをするのも変だったかもしれません。その場合は、「例証(Exemplification)」なり他のサポートメソッドを使ったTopic Sentenceを変更することも考えられます。さまざま柔軟なサポートメソッドを学ぶことも重要です。

 

最後に

この情報整理術をそのまま文章として書けばエッセイになりますが、この手法を応用すれば、プレゼンなり解説動画なり、分かりやすい表現活動ができるようになると思います。

ですから大学等で学ぶエッセイ・ライティングの授業はとても有意義なものなんじゃないかと思います。

学生の方は腐らずポジティブに、社会人の方も勉強されてみても面白い発見があるかもしれませんよ。

最後まで読んでくださりありがとうございました。